「どうぞ比べてください」って言う。

久しぶりにブログにやってきたら、最後の更新が6月でした。
メッセージやメルマガ登録もたくさん頂いていたので、本編の前にまず近況報告です。

今年の3月から、東京のとあるマーケティング会社に勤めております。
今まで一人でずっとやっていたけども、やっぱりそれなりの限界もチラチラ見えていて、そんな時に個人で大きな企業と取引をしている知人が「うちの会社でやらないか」と声を掛けてくれたのです。

ということで僕は今人生2度目の上京を果たし(住んでるのは神奈川だけども)、毎日バタバタと新しい仕事を覚えたりブラッシュアップしたりと、走り回っていて。
なのでこのブログも全然手が回らないんですが、まさに日本の大企業がこれからどんな作戦でどんな商品をどんな風に売っていこうか、思考戦争を繰り広げている渦中で、いちマーケターとして奔走している今、本当に濃厚な経験や情報に触れています。

必ず音活寺子屋にも良い影響のある休眠期間だから、楽しみにまっててね。



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僕たちは比べて選んでいる。

作戦を立てる。
自分がやった方がいいことを見つける。
自分がやらない方がいいことを見つける。

個人で活動を続けていると、課題が沢山あるよね。
お金を出してライブハウスに出演するだけじゃない、生産者として音楽をしようとしたら、そういうところも考えた方がいいなってことになってきます。

世の中には本当に沢山の娯楽があって、本当に沢山の広告があふれていて。
それはわざわざライブハウスに通わなくても、例えば僕はゲームセンターが好きで、週に1回くらい行くんだけど、ゲームセンターの方がライブハウスより、よっぽど面白そうに見えるって、正直思うんです。

一人の人間の1時間を取り合うんだよね。
で、こっちもいいよ、こっちがいいよって2つのチラシを見た時に、どっちを見に行くかっていうと、「面白そうに見える方」を見に行くんだよね。

僕は、映画は予告編を見比べて面白そうな方を見に行くし、レストランは店構えを見て美味しそうな方を選ぶし、本はワクワクして楽しそうな方を選びます。
みんなもそうだよね。
野菜なら、色艶よくって美味しそうな方を選ぶよね。
舞台なら、楽しくって面白そうな方を選ぶよね。
ミュージシャンなら、良さそうでカッコ良い方を選ぶよね。

世の中に打って出ると、必ず比べられるんです。
自分だって、比べて選んでるんです。
そこで、「中身がいいのに、誰も分かってくれない」なんて言っても、何も起こらないんだよ。


比べてください、という気持ちで打ち出すと、覚悟が決まるよ。

僕は、俺達のライブはゲームセンターより楽しいぞって、言ってもらいたいんです。
だって楽しいことを体験したいし、楽しいことは楽しいもの。
もっと楽しいことが増えるのは、僕の人生にとってすごく嬉しいことなの。

で、イタリアに旅行に行くより、僕のライブは楽しいぞって。
ベストセラーの小説を読むより、私の歌は感動しちゃうぞって。

分かりますか?
どうぞ比べてくださいっていう気持ちになった時に、覚悟が決まって、言葉が変わるの。

どうやったって、買うかどうかを選ぶのはお客さんなんだよね。
で、そのお客さんも今日まで生きてきて、自分が楽しいことを知ってるの。

それはパチンコかもしれないし、家庭菜園かもしれないし、ホストクラブかもしれないし、恋人と会うことかもしれない。
それなのに



「あの、好みに合うかわかんないけど、よかったらでいいから、どうかな?」



なんて言っても、楽しそうに見えないんだよね。
だから、チラシもブログも動画も、比べてくださいって。
そういう覚悟を決めて作るの。
で、そういう覚悟が決まると、そこで今までと風景が違って見えるんだよね。


オンリーワンのワンオブゼム

君はオンリーワンで、唯一無二なんだよ。
他の誰にもできないことが出来る。
「あ」と出した声ひとつとったって、それは世界で君だけが出せる「あ」なんだよ。

だけど、オンリーワンっていうのは微差なんだよね。
それは決定的な違いなんだけど、近付いて見ないと分からないことなの。

高級な絨毯も安物の絨毯も、20メートルくらい離れてみたら同じに見えるのよ。
近付いて手で触ってみて初めて、ここが違う、ここも違う、やっぱり違うなって、分かるんだよね。

だから、オンリーワンなんだってことを知ってもらう前には、必ずワンオブゼムの状態を通るんです。
つまり、大勢の中のひとつ、っていうことだよね。
20メートルくらい離れたところから見られちゃうから、隣りのアレとかソレとの違いがわかんないの。

そこでどうぞ比べてくださいっていう気持ちがあったら、旗でも立てるか看板でも出すかして、比べてもらうの。
で、同じように看板を出してたら、どっちの看板に書かれてることの方が面白いか、比べてもらうの。
派手な看板が多くなってきたら、自分はシンプルな看板にして周りと差をつけるの。

で、いつも言ってることなんだけど、何人の人に比べてもらうかが、勝負なんです。
10人に比べてもらった後と、1000人に比べてもらった後じゃあ、選んでくれる人の人数も違うんだよね。

今の時代だったら、リスナーの多いラジオに曲を流してもらえるようにお願いしたり、惰性で組んでるライブを一つキャンセルして、YouTubeにアップした動画の広告出した方がいいかも分かんない。
それは何がいいのかは、君が何が得意で、何が苦手なのかで違うよね。
で、自分でも分からないなら、色々やってみるしかないんだよね。

だから結局最後は、「比べられる覚悟」と、「旗と看板を上げる勇気」のある人が、沢山の人に比べられて、その結果沢山の人に選ばれる。
すごくシンプルなんだよ。


比べられる覚悟。選ばれない覚悟。選ばれる覚悟。

「比べられる覚悟」っていうのは、「選ばれない覚悟」でもあるんだよね。
そしてさらに、「選ばれる覚悟」でもあるの。

「覚悟」っていう言葉がピンとこなかったら、「勇気」でもいいよ。
人が近付いてきて、微差を見てもらって、その上で「やっぱり他がいい」って言われる「勇気」。
「あなたこそ私が求めていたミュージシャンだ!」って言われて、その人の楽しいを担当する「勇気」。

そんでそれは、絶対うまくいかない。
失敗するし、失望させるし、失脚するんだよね。

だけど、それでもやっぱり「勇気」なの。
うまくいかなかったら、また立ち上がる「勇気」を出すの。

どこまでいっても「勇気」の話しで、「覚悟」の話しなの。
そんでそれは、君にしか出せないものなのよ。

群雄割拠する荒野に、大きな旗を立ててごらん。
毒も薬も飲み込む覚悟で、「俺を選べ/私を選べ」って叫んでごらん。

君は大丈夫だからね。


コメント

  1. Hiromi より:

    Very Inspiring. Thank you!

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