◇世界で一番カッコ悪いセリフ
頭いいのに上手くいってない人が申し合わせたように言うセリフがあるのね。
もしかしたら自分も使ってるかもしれないから、覚えといてほしいんだけど、それはね、
「それ知ってる」
です。
あのね、めちゃめちゃカッコ悪いんですよ、これ。
例えば「リスト集めなきゃね」って言われて「それ知ってる」って。
そういう問題じゃねーんだよって。
あんたリスト集めてないから、わざわざ他の人が言ってくれてるんだよね。
なのに「それ知ってる」って、もう話しも噛み合ってないよね。
知ってるかどうかなんてことは、はっきりいってどうでもいいんです。
理解できてるかどうかも、本当にどうだっていい。
一番大事なのはいつだって、やってるかどうかなんだもの。
ということで今回は、「知ってる自分」を「やってる自分」にレベルアップさせるためのワザをお伝えしますよ。
人は3種類しかいない
人には3つのタイプしかいません。
それは、
①知っててやってる人
②知らないからできない人
③知ってるけどやってない人
ですね。
で、①と②はいいんですよ。
知っててやれてるなんて最高にカッコイイし、知らないことはできないから、それもまあ問題ないんだよね。
問題は、知ってるのにやらない③のパターン。
どうしたら人が集まるのか。
どうしたらリストが集まるのか。
どうしたら人が喜ぶのか。
全部知ってて、全部分かってて、動かない。
このタイプの人は、脅す訳じゃないんだけど、絶対うまくいかないからね。
知ってるのにできない理由とは
どうして「知ってるのにできない」人がいるのか。
僕が自分を振り返ってみたり、僕のクライアントの方を見ていて思う理由は、3つくらいあるの。
□失敗を怖がり過ぎてる
昔何かあったのかもしれないなー、なんて思うのが、異常なくらい失敗を怖がってるっていうこと。
自分が上手くいかないことを想像したら、んもうそれが取り返しのつかないこと、みたいな気がしちゃって、そしたらもう動けない。
例えばイベントを打とうとしたとするよね。
企画もほどほどに固まって、それに向けて動き出そうとしたら、集客できなかったら大赤字だって気付いちゃった。
そしたらもうイベントが赤字になることが怖くて怖くて、それがとんでもない大問題に感じられちゃって。
「大赤字は、ダメだよね・・・」なんて感じで、イベントをやらない理由にしちゃう。
やーまぁ、赤字を出さないっていうのは、確かに商売の鉄則なんですよ。
だけどもね、責任を背負わないっていうのは、失敗の法則なんだよね。
例えば街の小さな喫茶店だって、家賃を払ってる。
それがその場所で商売をしたいって思った時に、背負わなきゃいけない責任なんだよね。
家賃も払わずにお店を出すことなんかできないんですよ。
家賃を払った上で、赤字をださない。
商売の鉄則というのは、成功の法則の下にあるものなんだよね。
だから、そこで責任を取る。
今のビジネス風に言うと、リスクを取るってことね。
それを背負って、背負ったら、後は赤字を出さないことに集中する。
そーゆーことなのです。
□周りの人に引っ張られてる
人は「不安」が大好きなんですよ。
僕の知り合いに「子供は絶対欲しくない」っていう人がいて、「僕は欲しいけどなあ」って言うともの凄い剣幕で
「人ひとりの人生を狂わせるかもしれないのに!?」
なんてのが始まって、後は思い付く限りの不安材料をテンパってるドラえもんくらいの勢いでドバドバ出してくる。
殺人犯になったらどうするんだーとか、自殺しちゃったらどうするんだーとか。
そうやって、自分の「不安」を人に押し付けようとする人が必ずいるんです。
そしたら自分の中の「恐怖」や「不安」が、共鳴しちゃうのね。
ネガティブな感情って強いから、伝染するんです。
そうやって、周りの人に引っ張られちゃう。
そういうパターン、実は結構あるんですよ。
案外、親友だと思ってた人が、「不安の押し売り」をする人だったりしてね。
□自我に引っ張られてる
ちょっとスピリチュアル的な言葉を使うよ。
ピンとこない人は、適当に読み流してね。
人には「自我」というものがあるの。
「自我」は、「変化」が大嫌いなのね。
何故かっていうと、「自我」は”過去〜現在の状態”に宿るものだから。
だから人として成長する、「変化」するっていうのは、「自我」にとっては死ぬことと同じなんですよ。
だから「自我」は、何か「変化」の兆しが見えてきたら、ある感情を引き起こして、人の歩みを過去へと引き戻そうとします。
その感情というのが、「不安」なのね。
だから人が大きな「不安」に襲われる時は、「自我」が叫んでるんですよ。
ダメだ!変わったら俺が死ぬ!やめて!って。
僕が「不安」は良いものだって言うのは、そういうことです。
「不安」になるってことは、歩いてる、未来に向かってるってことだからなんだよね。
「当たり前」が変われば、人は勝手に動く
「知ってるのにできない」理由を色々出してきたけど、じゃあどうしたら解決できるのかってことです。
方法はいくつかあるんだけど、自分ひとりで出来てなおかつお金も掛からないのが、「当たり前」を変えることなのね。
分かりやすく言うと、
自分を洗脳しちゃう
っていうこと。
「洗脳」って言われるとヤバいこと、みたいなイメージがあるけど、違うの。
あんたもう「洗脳」されてるんだって、そう言いたい。
例えば、恋人からLINEの返事が来なくなったら、浮気してんじゃないかって騒ぐ人がいるんだよね。
そういう人は、昔親が構ってくれなかったの。
「構われる」っていうことでしか、相手の愛情を受け取れないっていう「洗脳」を受けてるんだよ。
もちろん、前の恋人が実際に浮気をしてたっていう経験からの「洗脳」かもしれない。
友達が「連絡が来なかったら浮気されてるに決まってる」って言ってたから、それに「洗脳」されたのかもしれないね。
僕たちは絶対に、周りの人たちから何らかの「洗脳」をもらって生きてます。
で、「洗脳」には、「良い洗脳」と「悪い洗脳」がある。
物事にはいつだってメリットとデメリットがあるから、一言で片付けるのは無理なんだけど、まあでも無理やり一言で片付けるなら、「良い洗脳」を繰り返していれば、人生は素敵な方に転がっていくってことです。
自分に「良い洗脳」を掛けるには
人間は常に「洗脳」されていて、その効果によって人生が左右されてる。
そういうことだとしたら、自分から「エネルギー」が無くなって生きづらくなっちゃうような「悪い洗脳」よりも、ムクムクと「エネルギー」が湧いてきてワクワクしながら生きられる「良い洗脳」を自分に掛けながら生きてりゃいいんですよ。
「良い洗脳」さえ掛かってくれれば、後はそれが「当たり前」になるから、勝手に体が動いてくれるからね。
朝起きてコーヒーを入れながらパソコンを立ち上げるのと同じような感覚で、まだ試していない知識を行動に移していくようになるんです。
そうなったら、生活の中の行動全てが自動的に目標や夢の達成に向いていくから、失敗のしようがなくなります。
「良い洗脳」を自分に掛けるっていうのは、何よりの近道なんですよ。
□「洗脳」してくれる人を選ぶ
で、その「良い洗脳」を掛けるにはどうしたらいいかっていうと、ひとつは既に良い洗脳に掛かっている人たちと出来るだけ一緒にいること。
「この人なら私を素敵に洗脳してくれる!」
っていう人と付き合うことです。
ただ、そういう素敵な人がスグには見つからないかもしれないよね。
音楽と一緒で、ある程度こっちが素敵レベルが上がってないと、本当に素敵な人を見分けることってできないからね。
□何度も何度も繰り返し情報を入れる
今素敵な人が見当たらなかったとしたらどうするかっていうと、「洗脳」の基本に立ち返って(笑)、何度も何度も自分に洗脳情報を通すということをします。
具体的には、「同じ本を何度も読む」とか、「同じ音声を何度も聞く」とか。
僕は去年100冊くらい本を読み漁って、実はそんなすごい数字でもないんだけど、その中で気付いたことは、知っただけの情報は糧にはなってもエネルギーにはならないってことでした。
だから去年の年末からこっちは、「今の僕に必要なのはこれだ!」って思った本を何回も何回も読んでます。
そうしたらどうなるかというと、その本に書かれている上部だけの知識や、もうひとつ奥にある原理的な部分よりも、その本を書いた著者と脳の構造が似てくるんですよ。
日常の中で今まで無意識に判断してたことに、「あれ?」っていう違和感が出てくる。
そしたらもうそこには新しい基準ができてて、つまり「良い洗脳」が進んでるから、「そうだそうだ」ってな具合でその「洗脳」に沿った行動を取るんです。
職場の尊敬できる上司とか、尊敬してる先輩が言ってたことが、仕事の中でふと出てくることがあるでしょ?
あんな感じ。
できたら「音声」がおすすめです。
本は実際に開いて読まなきゃいけないから、読んでられるタイミングが結構難しいんだよね。
もちろん本も読むんだけど、僕がここ数年ずっとやってるのは、「音声を聞くこと」です。
寺子屋や弾き語り教室の方でも時々音声教材を出すんだけど、あれは、何度も聞いて何度も聞いて、本当に何度も聞いて脳に刷り込ませなきゃいけないことだから、わざわざ音声にしてるのね。
ほら、ブログやメルマガって、一回読んだら中々読み返さないでしょ?
まして、毎日更新されてるブログなんか一回読んだらもう来ない。
こっちはその前提で書いてるし、だから同じことを何度も書くんだけど、自分の意思で自分をより良く「洗脳」していくには、「音声」はめちゃめちゃ有効です。
英語圏の優秀なビジネスマンは、基本的にオーディオでビジネスの勉強をしてるんだそうで。
お恥ずかしながら僕自身も、音声セミナーや、良い公演の音声があったら、それをiPhoneに入れて、速聴アプリで加速させて聞いてます。
僕のビジネスメンターは4人くらいいるんだけど、全員が音声を出してくれてるから、とてもありがたく使ってます。
音声なら、自転車に乗ってても満員電車の中でもトイレに入ってても、聞いてられるからね。
だから良い本の良い所を自分で音読して、そのボイスメモを何度も聞いたりしてね。
そういうこともしてます。
まとめ
こういう話しをすると「宗教っぽくてキモい」なんて言う人がいるんだけど、それならそれでいいんです。
「宗教がキモいっていう「洗脳」をモロに食らって、そのこにも気付いてない」っていうことだからね。
そのことに気付くタイミングはいつかやってくるし、もし一生やってこなくても、それはその生き方でいいんです。
基本的にどっちでもいい。
僕が世話になったライブバーの壁に貼られてる標語なんだけど、いいなあって思って、僕の心の言葉に頂いてます。
そういう訳で、「知ってるのにできない」と自覚のある方は、自分を改造するところから始めてみてください。
読んでて元気になる本を何度も読む。
勇気が湧いてくる言葉を何度も聞く。
そうすれば必ず、自分は変わり始めます。
あ、ちなみに、このノウハウさえも「知ってるけどできない」人は、知らん(笑)
結局のところ、最後に崖を蹴って自分の体を海に放り出せるのは、自分だけだからね。
いいから黙って飛べ!
ということで、今回はこの辺で。
◇◇Information◇◇
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