努力が報われない、才能もない、世の中から必要とされないあなたに、伝えたいことがある。

人の脳っていうのは僕らが思ってるよりも単純にできてましてね。
例えば、

「音楽は食えない」

なんて考えてると、音楽で食べていけない理由を一生懸命探そうとするんです。

『脳に否定の機能は備わっていない』

という偉い人もいます。
つまり、「音楽は食えない」ということで、「音楽で食べられていない私を肯定したい」ということ。
ああこれ、心当たりあるなぁ・・・鬱になって腐ってた頃の僕は、まさにこれでした。

そんなこんなで、今回の話しはちょっとややこしいというか、妙な妙な話しです。
信じられない人は、信じなくていいですからね。
信じられる人だけ、信じてください。

努力が報われない、才能もない、世の中から必要とされないあなたに、伝えたいことがある。

・どんなに努力しても報われない僕
・誰の才能にも劣る無能な僕
・世の中から必要とされない可哀想な僕
・自分がやりたいわけじゃないことばかりが得意な僕
・誰からも苦しみを理解してもらえない孤独な僕

僕は26歳の時に鬱をやって、2週間ほど即身仏にでもなりそうなくらい自分を社会から隔離した時期がありました。
もちろん「病院に行かなきゃいけないほど救いの無い自分」を見つけるのが怖かったから、病院には行ってません。
だから、正確にはお墨付きをもらった鬱ではないんですけどね。

で、2週間も何もしないでいると、さすがに生きていけないんです。
実家の両親にお金をくれと頼む自分も嫌だったし、そのまま死んでいく自分も嫌だったので、嫌々言いながら這いずるように家を出て、かろうじて日雇いのバイトで食いつないでました。

その僕が今、大阪に音楽ビジネスのための最初の事務所を作り、実家のじーちゃんがお世話していたみかん畑で通販の事業を始めようとしています。
音楽家を諦めかけていた僕が、事業家になりました。
もちろん駆け出しも駆け出しだから、上手くいくとも、成功すとも分かりません。
でも、自分の成功を信じているし、自分の身に起こることは全て自分の成長に繋がっているのだと信じています。

僕は、何も変わってません。
心を弱らせて地べたに這いつくばってた僕と、新しいことにどんどん飛び込んで常にエネルギッシュでいられる今の僕は、やっぱり同一人物なんです。
あの時は自分の不幸を信じていて、今は自分の幸せを信じているだけです。
自分の身に起こった出来事から小さな不幸を見つけて「やっぱり僕は不幸だ」と確信を深めていた代わりに、小さな幸せを見つけて「やっぱり僕は幸せだ」と確信を深めているだけです。

今「音楽は食えない」って言ってる人は、それを信じていたいんですよね。
だから

「こうすれば上手くいくよ」

とか、

「ああすれば前進するよ」

という話しは沢山聞くけど、自分だけは例外的に特別的にそのパターンには収まらないから無理だわー、と自分に言い聞かせる。
話しを聞いてる時から「上手くいってない自分」を否定されてるような気持ちになるから、途中からいかに自分が音楽で食っていけないのかをアピールしたい気持ちで胸がいっぱいになって、悲しいんだけど、止まらない。

僕はそうでした。
似たような気持ちになっちゃう方、多いんじゃないかなぁ。

その心境や精神的な状況をクリアする方法、ひとつあります。
それは、

ぜーんぶ諦めちゃうこと。

諦めるっていうのは、『明らかにして見つめる』という意味です。
あなたに今できることが何なのか、明らかにして見つめます。
そんで、それに一生懸命になるんです。
未来のことも過去のことも、何も考えないでいいんです。
不安やトラウマが襲ってくるのは分かってるんだから、その前に、とにかく今目の前にあることに集中します。

で、変なことを言うんですけど、目の前にあることが、音楽じゃなくてもいいんです。
例えば僕を鬱から立ち直らせてくれたのは、当時やっていた警備員の仕事でした。
気を抜くとすぐにスイッチが入って鬱モードになっちゃうから、とにかく必死にその時入ってきたトラックの誘導と管理に集中したんです。

運転手さんと話しをして、わざと大きい声で笑って、次のトラックも同じようにして、暇になったらホウキとちり取りを持って掃除に出掛けて、近隣のおっちゃんおばちゃんと話しをして・・・

今できることに集中している間は、鬱のスイッチが入らないんです。
トラックの管理や掃除に一生懸命になれば、未来への不安も過去からのトラウマも、全部どっかいっちゃうんですよ。
それはつまり、不安もトラウマも全部幻想っていうことなんだけど、これはまた別の機会にお話しします。

で、次に僕が始めたのはビジネスの勉強でした。
その時はまだ「自分には音楽の才能がないから」って半分ヤケだったんですけど、ビジネスのことを勉強して、仲間の腕の良いミュージシャン達にそれを教えようと思って、必死でした。
必死になると、集中するんですよね。
覚悟が決まるというか。
とにかく、一日中そのことを考えてるんです。
不安が襲ってくるより先に、そのことを考えるんです。

最初は鬱のスイッチが入るのが怖いばかりで、その焦燥感に煽られてやってたんです。
でもある時気が付いたら、警備員の仕事ぶりが会社や同僚やお客さんから評価されてて、現場を任せられるようになってました。
ビジネスの勉強もどんどん楽しくなってきて、とうとう人に教えるようにもなって、今もずっと楽しみながら続けています。

人は、その時その瞬間に一生懸命に生きていられたら、何をしていても人の役に立てるし、人から求められます。

「あぁ、こんな僕でも人の役に立てるんだ・・・」

なんて喜びを噛み締めてるうちに、使命感ややりがいが見えてきて、自分の芯が生まれて、

「もっと人の役に立ちたい!」

そこでもっとアクセルを踏むと

「もっと社会の役に立ちたい!」

という気持ちになってきます。
ここまできたら、後は奇跡としか呼べない好循環が続きます。

警備員の仕事に一生懸命になっていたら、とてもいい現場監督さんに大切にしてもらって、毎日の現場で元気になって帰れるようになりました。
ビジネスの勉強と教育に一生懸命になっていたら自分に足りないものがどんどん見えてきて、それを補うことで次のステップに進めるという成長と前進の実感と確信を手に入れました。
その結果、有り余ったエネルギーとモチベーションで、一度は諦めたミュージシャンとしての活動を再開させて、それを仕事と呼べるレベルまで引き上げることができました。

音楽は人間でできています。
僕たちは自分を満たしながら人を満たして、その上でお金を生み出さなきゃいけない。
そんな絶妙な世界の中で常にあっちへこっちへとバランスを取り続けて生きていくんです。
あなたの音楽が今の場所よりも先に進まないのは、もしかしたら、あなたという人間の成長を、音楽が待ってるからかもしれません。
練習だけでは二進も三進も行かないと感じているなら、一度騙されたと思って、今目の前にあることを、例えそれが音楽じゃなくても、一生懸命に頑張ってみてください。
一生懸命にやって、あなたの中にエネルギーが生まれてくるのを感じたら、そのエネルギーで勝手に音楽が次のステージに進みます。

僕は今でも自分に音楽の才能があるとは思っていません。
凡人の言葉ですが、だからこそ、おそらく凡人であろうあなたの役に立てると信じています。
この記事を読み終えた次の瞬間から、一生懸命に生きてください。
きっと沢山のミスをするけど、それでも一生懸命であることをやめないでください。
必要なエネルギーが溜まったら、本当に勝手に、あたなが意識していなくても、あなたの表現は次のステージに移動します。

ということで、長々とお付き合い、ありがとうございました。
あなたに素敵なことが起こりますよう、心から祈っています。

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