「休み」を舐めるな!仕事の質が上がる上手な休み方。

「上手に休んでますか?」と声を掛けると、だいたいの人が「上手には休めてない」と答えます。そもそも、休むことに上手い下手がある、という概念を知らない方が多すぎる。 休むことは、働くことよりも重要です。特に表現事なんかしてると、精神的な状態、脳の活動状況、体の具合なんかは、クリエイトやパフォーマンスに直接響いてきます。悲しい歌を悲しいと感じてもらうには、あなたが悲しんでちゃいけないんよ、ということ。 ということで、今回の記事は休みの科学。

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去年の年末のとある休日に友達に描いてもらったヘナタトゥー。もうとっくに消えちゃってるけど、楽しかったなぁ。

「休む」って何だろう

そもそも休むというのは、どういうことだと思いますか? よく仕事のシフトがなくて出て行かないでいい日を「休み」と呼ぶけれど、それはただ単に「仕事が無い」というだけであって、それは休みには繋がりません。

でも、肉体労働をしていると体に負荷を掛けない日は絶対必要だし、そう考えると毎日の睡眠やふとした空き時間がとても重要。一言に「休む」と言っても、色々なパターンがあります。

自分の意思で休む

早くも核心です。僕たちは、実は自分の意思で休んでいません。 その代表格は、ふと疲れた時に床やソファに横になってウトウトするアレ。みんな経験ありますよね。

布団で寝た方が元気になるに決まってる。その前にちょっとシャワーを浴びたらサッパリするに決まってる。でもそれをせずに、惰性でその場で横になる。何時間かウトウトして起きたら変なところが痛いし肩もガチガチだしあと2時間しか布団に入ってられないし・・・

これ、何かすごい頑張ってるような錯覚をして陶酔しちゃうこともあるんですけどね、それは完全に勘違い。 他にも、必要以上にテレビを見たり、ダラダラと夜更かしをしたり。そういう一見何もしていないように見える時間が、実は休んでいることになっていないことに気付かないといけないですよと。

そういった生活の中で自分を能動的に休ませるために出来る事は、とてもシンプルです。それは、何時に布団の中に入るか決めてしまうということ。そのためにやらなきゃいけないことを、ダラダラと引き延ばさずにやりとげることです。 それだけで翌日のあなたの気分は良くなるし、体調も良くなる。気持ちに余裕が出来るから人にも優しくなれるし仕事にも深く集中できる。

あなた自身が休み下手でいつもフラフラしているような人と一緒に働きたいですか?という自問を忘れちゃいけないね。

休む予定を立てる

世の中のトップを走る人たちは、年の頭にその年の休みのスケジュールを先に決めてしまう人が多いのだそうです。家族の誕生日や旅行、そういった休みを先に決めて、その休みと休みの間で働く。

この、休みと休みの間で働くという感覚が、とても大事。 人間は同じことを延々と繰り返していると、脳が凝って発想の幅が狭まり固定的な視点からしかモノが考えられなくなります。その凝りはあなたが気付いていないだけで、あなたの仕事の質を落として、あなたが得るべき信頼を落としています。

次の休みはいつで、何をしますか? 僕は大事な人の誕生日前後と、今度の7月に京都へ旅行にいく予定を立てています。大きな休みに向かって働くことと、その合間で毎日毎晩小さく上手に休むこと。これが、あなたの仕事、つまり創作やパフォーマンスのレベルを、常に最高の状態に維持する秘訣です。

脳科学で休む

人と口論になって、キレて手を出しちゃう人がいますよね。迷惑な話しなんですけど、アレ実は脳科学的には休みのメカニズムによく似ているんだそうです。

人が口論から切れて手を出す時、脳は

①言語分野のオーバーヒートして、②感情・思考分野が暴走し、③運動分野に攻撃を命令する  

という風に動いています。言語分野と感情・思考分野がきちんと発達していればそういうことになならないんですけど、それは取りあえず置いておいて。注目しなきゃいけないのは、脳の言語分野の領分であった口論が、感情・思考分野を経て運動分野へと転換している、ということです。

人の脳は、ひとつの分野に一定以上の負荷を掛けると、その分野の働きがとても鈍くなるように出来ています。僕は仕事柄、歌詞やブログやメルマガといった文章を書く機会が凄く多いのですけど、それも一定以上続けているとどんどん書けなくなってきたり、誤字脱字文法崩壊がよく起こります。 そんな時に大切なのは、負荷を掛ける脳の分野を切り替えること。もっと簡単に言うと、その時までずっとやってたことと全く違うことをする、ということです。つまり、

①文章を書くという言語分野の仕事を②感情・思考分野の判断で一旦止めて、③運動分野にシフトする

ということ。具体的には、10~15分ほどのウォーキングをするのがよろしいんです。もちろん、そういう時は仕事のことを一旦忘れて、歩くことに集中します。机の前で立ち上がる程度では、凝った脳が机から離れてくれません。 そういう「休み」の作り方もあります。

赦(ゆる)して休む

今度はマインド的な話し。 気持ちが緊張する時、人は何かを赦せないでいます。赦す、というのは、「罪をとがめないようにする」「許可する」「手放す」という意味です。

・人のミスを赦せない
・自分のミスが赦せない
・人の幸せが赦せない
・自分の不幸が赦せない
・自分の幸せも赦せない
・楽なことを赦せない
・お金持ちを赦せない
・政治家を赦せない
・世の中を赦せない
・・・

キリがないですね。で、例えば自分の過去のミスが赦せないでいると、いつまでもそのミスを思い出しては「もっとああできたのに」「自分はなんてダメなやつなんだ」「そもそもあのミスが起こるような環境だった会社が悪い」「そんな会社がのうのうと残っている社会が悪い」という風にね、マイナスの思考回路がどんどん太くなっちゃう。そうすると、自分に対して、他人に対して、社会に対して、敵意や緊張感を持ちます。

この敵意や緊張感という感情は、交感神経(激しい運動や興奮や恐怖のようなストレスを原因に働く神経系)を必要以上に昂らせて、自律神経失調症を呼び寄せます。

【自律神経失調症】 めまい、冷や汗が出る、体の一部が震える、緊張するようなところではないのに脈が速くなる、血圧が激しく上下する、立ち眩みする、耳鳴りがする、吐き気頭痛、微熱、過呼吸、倦怠感、不眠症、生理不順、味覚障害といった身体症状から、人間不信、情緒不安定、不安感やイライラ、被害妄想、鬱状態など精神的な症状が現れることも多い。 自律神経失調症には様々な症状があり、どの症状がどれだけ強いのか弱いのかは患者それぞれである。そのため患者によっては、その他の症状はあまり強く現れないにもかかわらず、ある特定の症状のみが強く表れる場合もあり、症状は実に多岐に亘る。 Wikipediaより

僕も鬱を経験していますが、まさに何も出来ない自分を赦せないでいたことによる自律神経失調症でした。

ところが、人や自分を赦せると、その敵意や緊張感が和らぐんです。副交感神経(入浴や睡眠時のようなリラックスしている時に働く神経系)が動いて、筋肉がほぐれたり呼吸が深くなったり血管が拡張して血の気がよくなったり。

物事を赦すというのは、この副交感神経を働かせる、ということです。物事を赦せると、楽になります。 何だか疲れを感じる時、イライラを感じる時、何かを赦せないでいませんか? そんな時は声に出して一言、「赦す!」と言ってみてください。それは、ミスをした友人を赦すのではなく、人のミスも赦せない未熟で器の小さな自分を認めて赦す、という意味です。

神様のようになって、人の罪を裁くという意味じゃないんですよ。

「休み」を舐めるな!

ということで、色々な「休み」のお話をしてきました。何よりもやっぱり言いたい事は、「休みを舐めるな!」ってことです。

仕事に楽しい部分、好きな部分を見いだせば、毎日やったって全然苦になりません。むしろ楽しいばかりです。 けれど、そこはやっぱり仕事ですから、僕たちにはお客さんの期待に答える必要があります。あなたは心身共にズタボロで、口を開けば「疲れた」と言い、夕べどれだけ遅くまで仕事をしていたのかを自慢して、自分や周りに対して全く寛容でない人に魅力を感じますか? この質問に対する答えが「No」であるなら、あなたはあなたの「休み」を見つめ直した方がいいかもしれないですね。 ではでは、今回はこの辺で。

コメント

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