表現を仕事にする時に感じる”営業戦略”という言葉の違和感について。

ちょっとビジネスのことをかじると、営業戦略という言葉がよく出てきます。僕自身が、何度もこのブログの中で使ってきました。でもね、僕はこの言葉があんまり好きじゃないんです。

だって戦略だよ?なんだか、大衆心理を読んでコントロールして落としてナンボ、みたいな、そんな雰囲気があるじゃないですか。そんなものは現場から遠く離れた踏ん反りがえってるジーサン達がボソボソ使ってりゃよろしい。ってのが、ここのところの自論でして。

じゃあ、どんな言葉を使おうか、というね、今回はそういう話です。

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「営業戦略」っていう言葉を前提にこういう図を見ると、どうしてもお客さんをどう攻略するか、みたいな感じになる。なんだか、頑張ろうって気が失せてこない?

これからはできるだけ「仕組み」とか「デザイン」っていう言葉を使おうと思うんです。

表現をしてる人がお金を生み出すっていうのは、お金を払ってでも楽しみたい、もしくは思わずお金を払ってしまうような感動的なパフォーマンスをしてるってことです。それ以外はあり得ません。

だから、いかにして売り付けよう、いかにして上手く取り入ろう、という発想では、そもそも仕事としての表現活動には繋がらないんです。特に現場で頑張っている人なら、強く感じるところだと思います。

それに、CDもライブチケットも、お客さんに買ったことを後悔してもらいたくないし、買ってよかったって思ってもらいたいですよね。一方的な販売ではなくて、そういう幸福感というか、ハートの交換。その結果、表現活動がお金を生み出す。そういう働き方をしたい。僕はそう思っています。

だから「仕組み」という言葉を選ぶ。

例えば、音楽のライブには時々投げ銭という料金の支払い方式が取り入れられます。これは仕組みです。仕組みというのは、お客さんがお金を支払えるチャンスだと僕は思っています。

販売する側がお客さんという位置の人達からお金を抽出するための某ではなくて、パフォーマンスやサービスに感動したお客さんが自発的にお金を支払うことの出来るチャンスである、ということです。

大好きなアーティストの楽曲が欲しいと思った時に、今ならAmazonやiTunesがあります。僕たちはそこで金を支払って大好きなアーティスト達の楽曲を買うことが出来ます。楽器もそう。カメラもそう。衣装やライブ会場もそう。自分が欲しいものが適切な価格でお金と交換できること。それが、仕組みです。

あなたが大好きなアーティストの楽曲を買うと、あなたは嬉しいですよね。アーティストだって嬉しいし、そのプロジェクトに関わっている人達みんなが嬉しい。これが、あるべき仕組みの形です。

仕組みのデザインとは。

やっぱりね、仕組みにも、美しい/美しくない、っていう概念があるんです。だから、美しい仕組みを知る、感じるということが必要です。

この辺は表現とまるきり同じなんです。例えばカッコいいロックミュージックを作ろうと思ったら、カッコいいロックミュージックの基準が自分の中にないといけないですよね。それまで演歌しか聴いたことが無い人に、「アシッドジャズってのはああでこうでそうで・・・」と概要だけ説明してアシッドジャズを作れって言われても、作れる訳が無い。

それと同じなんです。

もちろん概要を知って、論理的に形を覚えることはとても大切。その次に、知った色々な仕組みの中から最も美しいと感じるものを選んで追求してみたり、自分のパフォーマンスと照らし合わせてどう使うかということを考えてみることも大切。そうしたら、

・この仕組みのこの部分をこう活かしてみよう。
・この作品とこの仕組みは相性が良くない気がするから外しておこう。
・僕の魅せたいキャラとこの仕組みは噛み合うからちょっと試してみよう。

っていうことをね、色々試さないとです。

仕組みのお手本は、生活のあちらこちらに転がっています。マクドナルドとモスバーガーでも、その仕組みはちょっと違っていますよね。ドンキホーテと東急ハンズも、全然違います。

一体何が違うのか。その仕組みで取りかかっている理由は何だろう。それは自分の活動にどう活用できるだろうか。そういうことを、日頃から考えておけると良いんですなぁ。

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アシッドジャズといえばこの方ジャミロクワイ。カップヌードルのCMで曲が使われていたのは有名な話。

まとめ。

ということで、これからは出来るだけ営業戦略という言葉は使わないようにします。もちろん現代ビジネスの中で使われる戦略という言葉が、ウリウリゴリゴリな押し売り思想によるところでないのは分かってるんですけどね。その辺は気持ちの問題。

では、今日も素晴らしいパフォーマンスを美しい仕組みに乗せて、沢山の方にお届けしましょう。その方法を考え想い続けましょう。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

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