ブログやSNSで読んでいて楽しい文章が書けるようになるための簡単トレーニング。

夕べ全然眠れなくて、3時くらいまで池上彰さんの『伝える力』という本を読んでいました。これがですね、大変な反省の連続でして。

池上さんの本は、とても分かりやすいんです。分かりやすいのに、ジャンクフード的な軽薄さが無くて。するする読み進められるし、内容が頭に入ってくるし、納得もできる。そんな方に

「難しいことを簡単に伝えなさい」

と諭されて、真夜中布団の中で息を切らしておりました。

今回はその『伝える力』の中から文章の書き方について、アーティストのみなさんの訳に立ちそうなネタをいくつか選んでお伝えします。できるだけ、分かりやすく。(ぶるぶるっ)

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ブログやSNSの文章で、ひとつ上を目指すために”使わない言葉”。

ブログ、FacebookやTwitterのようなSNS、動画投稿サイトであるYouTube・・・こういったツールは役割りこそ違いますが、全て文章を使うという点が共通しています。

例えば、どんな素晴らしい動画も、再生されなければ評価されません。再生してみたくなるきっかけになるタイトルやコメントがあって、初めて視聴者はその動画を再生してみようという気になります。

文章の世界では意図が伝われば何をしても構わないのですが、より深く鋭く意図を伝えるために、いくつかの禁止事項というものがあります。ひとつづつ、シェアしてゆきますぞ。

1.「そして」「それから」

「そして」と「それから」は、連発すると文章が幼稚に見える、という傾向があります。これは小学生の頃の日記を思い出してもらえると、イメージしやすいですね。

今日はいい天気でした。
朝おきて、パンを食べました。
それから、お母さんとかいものに行きました。
そして、ジュースをかってもらいました。
それから、家にかえってこうえんにあそびにいきました。
友達がいて、いっしょにあそびました。
それから、家にかえってごはんをたべました。
とてもたのしかったです。

ちょっと極端な例ですが、「そして」「それから」が現れる度に、とても幼い印象を受けませんか?「そして」や「それから」は、喋り言葉で使う分にはいくらかマシなのですが、文章だと使いどころがとてもシビアになるんです。

では、「そして」「それから」を使わないようにするにはどうすればよいか。先述の例文を弄ってみましょう。

朝起きてパンを食べてから、母と買い物に出かけました。
帰りがけにジュースを買ってもらい、一度家に帰りました。
時間にちょっとした隙間ができたので公園に出かけてみると友人が居ました。
少し話してからお昼を食べに帰りました。
とても穏やかな、天気の良い日でした。

どうでしょう?主人公の印象が一気に高校生くらいまで上がりましたよね。「そして」「それから」を抜いて、前後の文章との繋ぎ方を少し大人風にしてみた、というところです。

それに合わせて、天気が良かった、という大きな情報を最後に持ってくることで、文章全体に締まりを演出しています。主人公のこの日一日に対する感想を「楽しい」から「穏やか」に変えて、深めに感性を描写するようにもしてみました。

「そして」「それから」を使わないようにすると、自ずと一行一節辺りの言葉を洗練させなければならなくなります。意識するだけで中々効果が高いので、お勧めです。

2.接続詞の「が」

些細なところで読み手にノイズを与えるポイントです。

この「が」は、普通は

「○○ですが△△」
「○○なのだが△△」
「○○であるのだが△△」
「○○だが△△」

という風に、○○に対して逆説的に△△を提示する時に使います。○○の内容を、これから否定するぞ、ということです。例文をいくつか出してみます。まず、通常の使い方。

①集客は上がらなかったが、ライブ自体は大変盛り上がった。
②明るいトーンの曲だが、悲しい気持ちを歌っている。

きちんと、○○を否定して、△△という感想や結論を出していますよね。特に違和感はありません。次は、妙な使い方の例文。

①新しいギターを買われたようですが、お元気ですか?
②彼はベースが弾けるが、ドラムも叩ける。

 

何か、変ですよね?

①について。

新しいギターを買ったことと、元気かどうかということは、論理的な繋がりが感じられませんよね。だから、並べる内容の選択がアウト、ということなんです。

ちなみにこの例文、僕なら

「新しいギターを買われたと伺いました。じゃんがじゃんがと掻き鳴らし、周りの方々に甚大な被害をもたらしているのではないでしょうか。」

と書きます。ええ、僕なら書きます。

②について。

ベースが弾けることとドラムが叩けることは、対になりませんよね。これなら

「彼はベースが弾ける。その上、ドラムも叩ける。」

と、一度切って書いた方がスッキリします。

3.「絵文字」「顔文字」

アメブロやmixiでは記事の中に絵文字を入れることできますし、TwitterやFacebookでは顔文字がよく流れてきます。文章の装飾記号としてとても優秀な「絵文字」「顔文字」ですが、これに頼り過ぎると文章そのものの表現能力が育ちにくくなるんですよ。例えば

「昨日サザンのライブ行ってきたんだけど、すごく良かった(TωT)ウルウル」

という一文。一般的にはこのままでも十分なんですけど、似たようなツイートや投稿が山ほど飛び交っているはずです。これをひとりのアーティストとして自分らしい文章にするためには、

「どれくらい良かったのか」
「何がよかったのか」
「どう良かったのか」

という情報を書いてあげないといけないんです。

例文では、顔文字で自分の感情をアウトプットできたつもりが、実は他のユーザーと横並びの個性の無い文章になってしまっていますよね。誰が書いても構わない、そんな文章では、あなたのファンやフレンドは楽しんでくれません。

ただ、SNSは直感的なニュアンスが大きなポイントです。顔文字の方が良い、と感じたら、迷わずそうしましょうね。バランス感覚が大事。

まとめ

言ってる僕自身が随分慎重に文章を書くようになりました。普段から気を付けているつもりだったのですけど、書きたいことを書いていると、いつの間にか主観でしか自分の文章を見つめていられなくなっていたんですね。反省。

口語で文章を書くと伝わりやすい、というのは、みなさん感覚でもう掴んでらっしゃるかと思います。でも、やはりお喋りと文章では、伝わり方のニュアンスが全然違うんですよね。

こうしたら良い、ということには正解はありませんが、これはしない方が良い、ということには、共通の解があります。特に僕たちはひとつひとつの情報が全て自分の作品ですから、可能な限り抜かり無く気をつけていたいところですね。

それでは、今回はこの辺で。

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