アーティストと八百屋は同じものを売っている。

ずっとwebだSNS活用だなんて言ってると、

「アナログな活動はもうダメなんですか」

と絶望的な顔で詰め寄られたり、

「俺はそういうのいいんだ」

と思考放棄の瞬間に出会ったりすることがちょいちょいあります。気持ちは分からないではないんだけど、デジタルな活動とアナログな活動が全然別のものだと考えられたり、何の吟味もされないまま食わず嫌いで捨ておくのは、もったいないんですよ。何でって、そもそもデジタルもアナログもただの方法だから、根っこにあるものは同じなんですよね。で、その根っこの認識を間違っていると、いつまでたってもアートが仕事になっていかない訳です。

ということで、今回は自立したアーティストという職業家になるために必要なアレコレを、僕の考えですが、お話しします。これが分かっていれば、方法はデジタルだろうがアナログだろうが、何だって構わんのです。

アーティストと八百屋は同じものを売っている。

いきなり本題。実はアーティストと八百屋さんは、全く同じものを売っています。それどころか、散髪屋も、豆腐屋も、車屋もパソコン屋もメイドカフェも、およそ商売と呼ばれるものは全て同じものを売っているんです。それはズバリ、『寿命』『幸せ』です。

ほら、そんな顔しないでちょっと待ちなさいよ。胡散臭いこと言ってるのは分かってるから。でもこれが事実だから。

うん、いや、どちらかというと『寿命』を買うから『幸せ』になるって言った方が正しくて。順番が逆になることもあるんですけど、そうするとちょっとややこしくなるので、今回はこの順番で考えます。

そもそも全ての商売は時間の代行業だと言えます。八百屋さんは土を耕して種を植えて毎日世話をして収穫して泥を落として必要なものを必要な分だけ揃える手間と時間を代行してくれてるんですよ。だってその辺から野生の種を取ってきて自分で育てたらお金なんか掛からないでしょう?でも手間も時間もすごく掛かる。レタスひと玉200円、なんてのは、農家の方がその手間と時間を代行した、というところに対する料金なんですよ。

そう考えると、先生は知識収集の代行業者、美容師は素敵な髪型を整える技術習得の代行業者、アーティストは喜びや感動の要素を見つけることの代行業者である、といえます。僕らは今までお金を払うことで生産の手間や技術習得の手間を買っていた、ということ。そして逆に、あなたがお金を作るときは、あなたの職種として手間を代行している、ということになります。

なんとなく分かりました?

お金

寿命の交換

ということで、僕らは手間を代行し合いながらお金を回している、ということが分かりました。手間って、時間なんですよね。この場合の時間っていうのは概念的な時の流れではなくて、寿命のこと。自分が生きていられる期間のことです。そう考えると、お金も寿命だ、ってことに気付きます。僕たちはコンビニで

「大人のきのこの山って、名前的にちょっとキワドいよねw」

なんて思いながらレジを通っている時も、あなたが一人で大人のきのこの山を開発して製作してパッケージするために必要な寿命に設定された金額、つまり大人のきのこの山の値段と、あなたが自分の寿命を売って得たお金を比較して、得をしていると判断して、交換しています。買い物というのは、寿命の交換そのもののことです。

ただ、そうするとちょっと変な事に気付きますよね。いつだって買う側が得するように出来ているなら、売る側は損ばかりじゃないか、と。そこが人間の面白いところで、人によって所によって状況によって、寿命の価値は変動するんです。

例えば、

A君が自分の音楽をCDにする時に、パーカッションを入れたいな・・・と思いました。
でもあなたはギター弾きなので、今この瞬間にパーカッションをカッコ良く収録することが出来ません。
そこであなたは友人のパーカッショニストのB君にお願いして、演奏してもらうことにしました。
料金は1日付き合ってもらって20000円で、B君は快く承諾してくれました。

というケース。さて、B君は損してますかね?

こういった場合、業界の価格基準、なんてのは全く関係なくて。あなたや僕の判断も関係なくて。重要なのは、A君は今まで寿命を払って得てきた20000円という金額でB君の技術を買うことを得だと思って、B君は今まで寿命を払って得てきた技術を20000円という金額で提供するということを得だと思った、ということです。

世の中に生きている人がみんな全く同じ能力を持っている訳じゃないですよね。偏りがあるからこそ、価値感が違う。そのズレた価値観がキレイにハマった時に、win-winという関係が生まれます。それは仕事をする側同士だけではなくて、お客さんとの関係でも、同じ事です。

で、払った寿命に対して多いと感じられる寿命に相当する何かが得られたり、寿命をやりとりする過程で相手から自分の寿命に対するリスペクトを感じたりすると、幸せな気持ちになります。これが、全ての商売は寿命と幸せを売っているんだ、ということ。上手く伝えられていたらいいんですけど。

時間

お客さんに得をさせることが、働くということ。

ということで、本題に帰ってまいりました。今まで話したような考え方をしていくと、いち職業家として、自分の提供できることでお客さんが得をすることが、良い仕事なんだというところに落ち着きます。

で、ビジネスというのは、生産者消費者双方が得をする仕組みのことです。ビジネスがドライなものだと考えている人は、業者が一方的にモノを売り付けてくるものだと考えているでしょう?それが根本的な間違いです。今までロクな買い物してこなかったね、ということ。

で、僕たちはアーティストですから。生産者であり販売者である訳ですから。お客さんになってくれそうな人に、

「僕に寿命を投資するとそれ以上に得をしますよ!幸せになりますよ!」

と伝えてあげないといけないんですよね。だって、普通はそこまでパフォーマンスに自分の寿命を投資しないですから。そこには非日常な感動体験がある訳ですよ。あなたの表現能力が高ければ高いほど、人はそれを見て得をするということ、幸せになるということです。それを出来る人がやらないのは、罪なことですよ。

この、「あなたを幸せにしますよ」と伝えてあげることが広告で、あなたのパフォーマンスで幸せになりそうな人たちを能動的にえらんで伝えていくことをマーケティングと言います。だから、結果的に相手が得をした、幸せになったと感じるなら、それを伝える方法はデジタルでもアナログでも何でも良いんです。僕がわざわざ『SNS活用』なんてブログを立ち上げたのは、ただ単にデジタルな活動は機器さえあれば紙代やインク代や在庫を置いておくための空間や繋がり続けるための距離や手間が浮くから、というだけの理由です。

さて、なんとなく、ビジネスのイメージが変わってきましたかね?自分らしくいることでお客さんを幸せにすることが出来るなんて、アーティスト冥利に尽きるってもんじゃないですか。あなたのパフォーマンスにお客さんが価値を感じるかどうかは、知りません。でも一人でも良いと言ってくれる人がいるのなら、他にも似た感性を持った方が必ずいます。そんな人達にきちんと届くように、あなただけのアートビジネスをしっかり考えてみませんか?ワクワクしますよ。

ではでは、今回はこの辺で。最後まで読んでくれて、ありがとうございました。

■project a.c.c.r.のその他のページ

a.c.c.r.TV

→a.c.c.r.が運営するYouTubeチャンネル。
SNSも活用や、もう少し大きな括りでの表現活動の組み立て方のヒントなどを、5分前後の動画でシェアしています。
チャンネル登録よろしくね!

アクロマガジン

→「提案」「相談」「質問」といった形で、みなさんの毎日のブログ更新のきっかけとなるような情報を発信しているメールマガジンです。
購読される方が増えてきたら、購読されている方同士のブログやSNSを繋ぎ、交流の輪を広げたりするようにしてゆきます。
登録を希望される方は

accr.magazine@gmail.com

に、お名前(ニックネーム可)を記入の上空メールを送って下さい。

アーティストのための自立自活研究所

→僕が管理しているFacebookページのひとつ。 ビジネス書やビジネスブログ等で勉強した内容を、アーティストに向けた言葉で更新しています。

■山本優作個人としてのページ

Facebook

→日々の色々をゲヘゲヘ笑いながらアップしています。 他のユーザ―さんたちとのやり取りが最も活発なSNSです。

WordPressBlog

→不定期更新のユーモアエッセイ風ブログです。 土屋賢二さんやさくらももこさんのような、”笑えるブログ”を目指して更新しています。ブログタイトルは「そこちょいフラットやで」

Twitter

→SNSのちょっとした活用術を呟く他、プライベートな呟きもしています。 最近楽しみ方が分かってきて中毒気味。

Uchan`sTV

→シンガーソングライター/山本優作としてのYouTubeチャンネル。
ムービーブログやカヴァー演奏動画などを、ほぼ毎日アップしています。
チャンネル登録よろしくね!

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です